2018年03月06日
いわゆるタウンハウス!

はじめての生活環境ってどんな環境でしたか?
ぼくの場合は、今は区画整理で跡形も無くなりましたが、
2~10歳まで住んだ環境が最初の記憶です。
家づくりを仕事にしてから、だんだんとその記憶が蘇ってくるようになりました。
そして、これまで見たり、関わったりした生活環境の中で、
その環境は最も豊かだったことに気付いてきました。

僕の家族は、この平屋の半分に住んでました。長屋と呼ばれるものです。
隣には、ほぼ同じ家族構成の大家さんの息子家族が住んでいました。
今、こんなことで怒られているとか、筒抜けでした(笑)
不思議なことに、記憶としては、家の中のことよりも、家の周りのことをよく覚えています。

例えばここに井戸があり、少し空いたコンクリートのふたがあり、その上に塩が盛られてました。
またこっちの境界塀はコケがふんわりとはえていたと思います。

ここの2階建てには、きっとおしゃれだったなぁと思う同世代の4人家族が住んでました。
元気かな~?
そして半分は、年上のお姉さん2人とお母さんの3人家族が住んでました。

ここは大家さんの家で、やや立派な平屋でした。
門扉があり、遊び場にはならなかったので、広さの感覚があいまいですが、
おじいさんは庭の松を大事にしていたように思います。

ここにも同世代の家族が住んでましたが、習い事をたくさんやっていたような気がします。

アプローチ沿いの隣地には、平屋におばあちゃんが住んでいて、
そこにある低い境界塀で遊びながら、下の窓から、お菓子をもらったような気がします。

この生活環境の特徴は、敷地内の6世帯は、共用入り口、アプローチを通り
共用庭を介して各戸へアクセスする形式です。

そうまさに、専門用語でいう「タウンハウス」だったのです!
昔は、よく見かけましたが、現在は一敷地と道路の関係が優先され、なかなか見ることがなくなりましたね。
このような環境を少しずつ再興したいものです。