2017年06月25日
「木と森の快適さを科学する 」 宮崎良文著

カメアトリエの三男坊は、まだ9ヶ月ですが、喘息で既に4回入院をしています。
家族はみんな鼻炎気味ではありましたが、
これまで気にしなかっとことを、気にするようになりました。

カメアトリエでは、知人や相談者、クライアントなどから聞いた、社会の身近な問題を取り上げ、
その改善策をビジネスの場で表現してきました。
ここ数年は「わかりやすさ」をデザインのテーマに取り組んできましたが、
今年は「人を健康にする住まい」が、新しく浮き出てきたデザインのテーマになっています。
彼のおかげです。
色々な本を読んで勉強していますが、
中でも、宮崎良文先生の研究にとても関心を抱くようになりました。

「木と森の快適さを科学する」
快適性とはリズムの同調で、人と自然の同調により、快適感を生じさせる。
人間が人間になって500万年、人間が都市に住んでからは、まだ日が浅く
本能的に木や森、せせらぎなどの自然の中に快適さの「地」が備わっている。
カメアトリエがこだわって使用しているヒノキについても、多くの実験データが載っていました。
視覚、嗅覚、肌触りなどの感覚において、脈拍数や血圧、脳活動、ストレスホルモンのデータが良い状態に導かれること。
そして、喘息や皮膚病などを引き起こすアレルゲンの大きな原因であるダニについても、
様々な実験がなされていて、
ヒノキの香りは、そのダニの高い繁殖性を抑制する効果があることが実証されています。
薬品などは、一時的な解決にしかならず、長期的な低減性は、
私たち設計者が選ぶ材料に大きく影響を受けるのです。
自論ですが、
子供の喘息のこともあり、暇さえあれば掃除をするようになりました。
そこで気付いたこと、ハウスダストは床面だけではなく、
壁や天井、家電などに多く付着している!
仮説ですが、現代の住宅では、人工素材が多く用いられ、高気密であること、
また家電設備が多くなっていることから、
静電気を帯びやすい造りになっているのではないでしょうか?
今普及している住宅様式では、ますますアレルゲンを引き起こし、人に不快感をもたらすことになるかもしれません。
完璧な答えは、ないはずですが、
少しでも多くの身近な問題に気付き、仕事のやりがいとしていきたいですね。
Posted by came at 09:04│Comments(0)
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