2017年04月18日
奈良の山奥に出張してきました!

先週は、「吉野の山と製材現場の見学」という研修があり、奈良の吉野まで行ってきました!

この企画は、トラストブロックの木造トラスを制作してくれている㈱合掌さんが主催してくれました。

僕の目的は、トラストブロックで吉野のヒノキ材を使用しているので、山にこれまでの感謝と報告をすることでした。

吉野のヒノキは、100年くらいかけて、ゆっくり柱がとれる幹の大きさに育てるそうです。

年輪が密実で、粘り強いのが特徴のようです。

杉の木肌

ヒノキの木肌

山を管理している吉野銘木製材販売㈱さんに、ガイドしていただきました。

間伐の状況

樹齢を年輪で数えますが、最初の5年間はでないそうです。
何か教訓染みていますね。

キツネノエリマキ

参加者みんなで、同じお弁当を食べました!

そして、山を下り、製材所の見学に!

山を下りた丸太

木皮をはぐのは、人の手で行い、木皮は屋根下地材料として使われるそうです。

この時点で小口に番号が書かれ管理されています。

さらに、詳細の情報が書き込まれます。

材料を積みあげると、表面が見えなくなるので、小口の情報が重要になります。

今回の経験で深く感じたのは
「木がいい!」というのは、香りがいい、肌触りがいい、見た目が美しい、蓄熱しない、加工しやすいなどの
理屈よりも、ずっとずっと大きな生命感だと思いました。
人の手が加わっていくほど、森の面影が薄れ、製品としての印象が強くなります。
そして木ではない、木のような製品であったとしても、いい建築材料として受け取られることもあります。
その良さには、もはや生命感はありません。
角材であっても、100年間も山で育ってきた山を目の当たりにすると、
本物の木を使うことの、重大な理由に誰もがきっと気付くと思います。
来年は、カメアトリエからもツアー参加者を募りたいなぁと思いました!
素晴らしい企画でした!!