2019年04月04日

ネッコハウスを訪れて・・・

ネッコハウスを訪れて・・・


先日、あいきょうを拾いに!のトラストブロック巡りで、ネッコハウスに覗った時のお話。

ちょうどご主人もお仕事がお休みだったようで、お2人で庭にでていて、私達を出迎えてくれました。

庭木の成長の話や庭仕事、近所付き合いなどの話をしながら、途切れない会話…中に入りましょうか?(笑)

ネッコハウスは去年の11月に竣工(引渡し)で、まだ半年もたたない新居。

それでも、家の佇まいは、何年も住み込んでいるような印象。

もちろん、家に入ってすぐに感じるのは 「ヒノキの香り」 ちゃんとにおいました(笑)

でも、家主のMさんはわからないそう(笑)それはそのはず、もう体の一部になってるんだなぁって思います。


ネッコハウスを訪れて・・・


ダイニングでしばし団欒(笑)

私:「引越ししてどうですか?」

Mさん:「とても住みやすいです!」(←設計者の前で住みにくいとは言いにくいですよね・・・(笑)

でも、ご夫婦揃って、「とても住みやすいです!」って言ってくれた、表情には嘘は感じませんでしたし、それを感じることができた印象的なお話しがあります。


ネッコハウスを訪れて・・・


私:「どんな風にして過ごされてます?」

Mさん:「起きているときは家族みんなでここ(LDK)にいることが多いです。それぞれがそれぞれの居場所ができてて、私は(ご主人)TVの一人掛けの前、家内がキッチン、長男はこの机で勉強し始めて、次男は床でごろごろ、、、長女は、、、ってみんな定位置があるんですよ!で、夜になったら、寝室の部屋に行くみたいな感じで、みんなで一緒に居るんだと感じます」

ネッコハウスを訪れて・・・


Mさん:「子ども達が僕達よりも先に寝室に、眠りにいきますが、私達が話している声がウルサーイ!とか言ってね、話し声が筒抜け(笑)天井がひとつ屋根の下でつながっているから。逆に、先に寝室で寝ているはずの子どもがどうやらゲームをして起きているのを感じ、私らが眠りに寝室にはいると、急にゴソゴソして静かになったり・・(笑)そんなことがあったりしてます」

Mさん家族は、上から高1男子、中2女子、中1男子、3人の子どもの5人家族です。

トラストブロックのMサイズ→床面積23坪。5人家族に充分な広さの住宅とはいえません。

ですが、土地の形状からも、トラストブロックならこのサイズしか入らない、自由設計なら、二階建てにして床面積を大きくすることは充分に可能でした。だけど、Mさん夫婦は、そんなこと一言も言いませんでした。

トラストブロックのカタログを持ってきて、カタログにあるCASE3のこのプランがこの土地に入りますか?
から始まった、基本設計は全くといっていいほどブレはありませんでした。

通常、家づくりをしていると、だいたいの人は、設計当初のよりもどんどんどんどん欲が出てくるものであるし、そうであって全然いいし、むしろこうしたい!ってのはどんどんだしてもらうほうが設計者としてはわかりやすいのです。

ただ、建築には予算というものが付いて周る。自分達の、やりたいこととできることは全く一緒ではない。
だから、予算と一緒にそれを天秤にかけ、何が自分達の生活に大切なのかを私達も一緒になって考えていくのが基本設計です。

広さなどの要望がでなかったことは、Mさん夫婦が家づくりで求めていたのは、家の広さではなかったのだと思います。

私は、プレゼン申し込みの時の会った時に話を聞いて、Mさん家族がこの家で一緒に過ごせる居場所をつくりたかった。

家だから、家族で過ごすのは当たり前と誰かに言われそうだけど、私がいいたいのは、子どもが巣立つ(大学や社会人になって家を出るまでの間)までに少しでも、この家で、家族でみんなですごす時間がかけがえのない、色あせない、瞬間瞬間を過ごして欲しいと思った。

それは、家族がみんな仲良く、楽しくって事だけじゃなく、辛かったり、悲しかったり、反抗期だったり、気持ちが落ち込む日だったり、いろんなことあるけれど、それが、お互いを感じられる空気を感じられる家にしたかった。

本来、それが家には必要なことだと思うんです。



増沢洵の最小限住宅、清家さんの私の家・・・・絵本の中の「ちいさいおうち」

昔から小さな家が好きだった私。きっと、そんな理由で好きだったのかと、今になって気づけたのかもしれない。


一般的にマイホームを建てるときは、子ども達の部屋は確保するものだけど、成長期で反抗期で自分の部屋が欲しい時期とかもあるけど、あえてそういう部屋を設けなかったことが、家族で過ごせることの大切さを実感できるものだと思いました。

ネッコハウスを訪れて・・・


ネッコハウスを訪れて・・・


ひとつ屋根の下でつながっているネッコハウス。

きっとこれからいろんなことあるんだろうなぁぁぁ。

今回の訪問で、改めて家づくりとは?って考えさせられました。Mさんご夫婦にホント感謝です。ありがとうです。

トラストブロックLot.07である、カメハウスもネッコハウスとほぼ等々のような間取り(笑)
まだ小さい子ガメ達ですが、この先、ネッコハウスの子ども達ぐらいに大きくなって、ちゃんと子どもと一緒に過ごす時間を楽しみたいと思う半分、耐えれるのか我が子、そして自分。などと思っちゃったりしてる私がいます(笑)

サチでした!


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勝連城(2018-10-21 20:49)


この記事へのコメント
サッチの文章、読みました。暖かくて・やさしい文体が、心に落ちてきます。この調子で呟いてください。良いエッセイ集が出来ますぞ。
Posted by 浦山隆一 at 2019年04月08日 10:27
 
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