2016年11月19日
活かしばなし 第8話「水上のラビリンス」

タイムス住宅新聞連載コラム第8話では
「みちを活かす」というテーマで
ブラタモリでも話題になったNEW那覇の背骨のような水上店舗を題材にしました。
川にふたをしその上に建つ建物はいくつかあるようですが、
500mの長さで川をなぞった建物は他にあるのでしょうか?
国際通りから農連市場まで4棟の建物(現3棟)でつないでいます。
戦後の混乱期に計画されたものとは言え、少し強引な感じもしましたが、
ここを歩くとなんだか心地よく感じるのは、なぜでしょう?僕だけではないでしょ?
おそらく無意識に、ゆるやかな川沿いを歩いている感覚を体が感じているのだと思います。
また、水上店舗のピロティ空間はとても不思議な空間体験をもたらしてくれます。
通りと通りをつなぐ装置になっていて、狭い空間ですが、
そこを抜けると、光景や音、匂いなど一気に変化します。
まるでブラックホールのようです。
そして、この街を歩くときは「上を向いて歩こう」
きっと、繕う男の仕事に気付くと思います。
複雑な通りを一つのアーケード空間としてつなげる技に酔いしれてみてください。
センベロをはしごしながら...
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Posted by came at 17:44│Comments(0)
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