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2017年11月14日

吉野ひのき アロマ ワークショップ やります!

吉野ひのき アロマ ワークショップ やります!

日時:2017/11/25(土)21:00~22:30
場所:アトリエ m 那覇市長田1-14-9 駐車スペース有
内容:アロマの基礎解説、樹木アロマの香り比べ、ひのきの天然ディフューザー制作
講師:しもだあきの 公益社団法人日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザー
申込:カメアトリエにEメールで申し込んで下さい。 cameatelier@gmail.com

この機会に、
「香りと家づくり」について、カメアトリエと一緒に学んでみませんか?




  
今回の「香り」のワークショップは、
カメアトリエにとって、初開催であり、急遽開催を決めた年内総決算のイベントです。
今年、WEBや紙面などを活用し、特に力を注いだ「トラストブロック」の広報でしたが、どうしても伝わらない「ひのきの香りの豊かさ」を、直接感じてもらいたいと思い続けてきたこと。
そして、今年は、うちの三男坊(1)が、喘息により9回も入退院を繰り返しました。相方が入院に付き添う一方、私と長男(6)と次男(3)の男3人でのどたばた生活の中で、家づくりについて、これまであまり意識していなかった視点で、た~くさん色々なことを考えさせてもらったので、旬を越すともったいないと思い立ったからです。

吉野ひのき アロマ ワークショップ やります!


では、なぜ木の香りのワークショップなの?

理由が2つあります!

■一つ目の理由は、
木の香りは、人をリラックスさせる効果があるので、家づくりにおいて大切な要素として、考えてもらいたいと感じたからです。

現代人でも、潜在的に、木や森の記憶を持ち合わせている
人は本来5つの感覚をもって生きています。
そのうち、住環境で木を感じるために、主に視覚、触覚、嗅覚の3つの感覚を使用しています。
また木は、建築で使用される素材の中でも、加工しやすいというのが、特徴の一つでもあり、その結果、良くも悪くも様々な製品材料に生まれ変わっています。

1つ目に「視覚のみで感じる木」は、
映像や写真に映る木や、木調シート、木調タイルなどの表面性に特化した新建材などで、自然本来の触り心地や、香りを感じることはできないので、WEB上の感覚に近いものでしょう。

2つ目に「視覚と触覚のみで感じる木」は、
合板や集成材、突き板などの木をスライス、切断などして、接着剤で圧着した新建材などで、見た目だけではなく、自然の木に近い触り心地を感じることができ、住宅建築では、最も多く使用されている材料と言ってもいいと思います。しかし、これらの材料には、加工段階で接着剤や防腐剤が使用されており、シックハウスの要因である物質を含んでいるため、気付かないうちに健康に影響を及ぼしたりすることもあります。

3つ目に「視覚と触覚と嗅覚で感じる木」は、
より自然の状態に近い木のことです。見た目も、触り心地も、香りも感じることが出来るので、最もリラックス効果を得やすいと言えます。

吉野ひのき アロマ ワークショップ やります!


「視覚のみで感じる木」「視覚と触覚のみで感じる木」「視覚と触覚と嗅覚で感じる木」これら3つの木について、それぞれ快適性の実験と検証をまとめた「木と森の快適さを科学する」という著書があります。
著者の宮崎良文先生は、快適性(同調性)について、ユニークな実験とその結果を残されています。

本著の中では、例え「視覚のみので感じる木」であっても、人がリラックス効果を得ていることや、木の香りが好きではないと言った人でさえも、身体はリラックス反応を示すなど、木は人間を癒してくれるということを教えてくれます。

木がなぜ人を癒すのかは?本著のはじめに、日本生理人類学会 佐藤会長のこんなおはなしが引用されています。
「人類は森に生まれた。霊長類の仲間として森に住み始めたのは約6千万年前のことであった。さらに、猿人、原人、旧人、新人と続く進化の過程を通して、森は人間の体質に深く刻み込まれたはずである」
きっと現代人でも、超高層マンションの最上階で、木や森を懐かしむこともあるのでしょう。


なぜ木の香りのワークショップなの?

■二つ目の理由は、
ひのきの香りが、ハウスダストを抑制し、アレルギーや気管支炎を改善し、健康を育む効果があるということを知ったからです。

多くの住宅の材料には、様々な薬剤が使用されています。シロアリ対策の防蟻剤や、耐久性のための防腐剤など、制度上必要とされるものもありますが、絶対的に正しい答えはないと思います。建築主は、薬剤の効き目、人体への影響、見た目、触れること、香り、コストなどのうち、どれを優先しバランスをとるかを、家づくりで真剣に考える必要があると思います。

吉野ひのき アロマ ワークショップ やります!
~アトリエm ホームページより~

例えば、カメアトリエの「トラストブロック」というセミオーダー住宅では、シロアリに対しては、どんな薬剤を使うか?よりも、「風通し」が最良の対策だと考えているので、なるべく天井や壁などの仕上げをせず、構造体を現すことを、建築主にお勧めしています。
また、「風が通る」ということは、「見通しが利く」ということにもなりますので、人目によるチェックと、日々のメンテナンスが行いやすいことにも繋がります。自分の家は、自分で管理する意識は、薬剤の効果に匹敵すると考えています。

地域によっては「ひのき」を使うことが、シロアリ対策となり得ることもあるようですが、沖縄では、大してシロアリ対策にはならないという意見も多いです。
しかし、前述した著書の中で、「ひのきの香り」とダニ対策の実験がなされており、ダニの繁殖能力を抑制する効果があるという結果が紹介されています。このことから、ハウスダストが軽減され、アレルギーや気管支炎などが、起こりづらくなるのではないかと考えています。
この効果の事例として定かではありませんが、2年前にトラストブロックの住宅を建てられ、住まわれているクライアントに聞いたお話で、引越し前までは喘息の発作がでていたのが、引っ越してからは、一度も出ていないことを、お聞きしました。今後このような事例が増えていくことで、「ひのきの香りが、健康を育む」ということを、体験を通して証明できるのではと考えています。



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